◆ 実施レポート
12世紀のみちのくに花開いた「平泉の文化遺産」が第35回世界遺産委員会で文化遺産として登録が決まりました。東北地方では白神山地が自然遺産に登録されていますが文化遺産は初めてです。
<東北本線で平泉に向かう>
仙台駅在来線改札口(ステンドグラス前)に集合、東北本線小牛田駅まで行き、外は生憎の小雨が降っていましたが電車の窓からは苗代の稲ものびて美しい大崎耕土の田園風景が続いていました。現役時代の仕事等での移動手段は新幹線を利用することが殆どでしたが、在来線は暫く振りとの事で、むしろゆったりした時間の流れの中で会話も弾み、ちょっと長いかなと思っていました平泉までの電車旅もあっという間に過ぎていきました。いよいよ平泉駅に到着。そこからは巡回バス(るんるん号)に乗車し毛越寺に向かいました。
<毛越寺>
2代基衛が12世紀中頃造営に着手、3代秀衛が引継ぎ往時には堂塔40、僧房500もの規模を誇る国内無二の霊地とされた。吾妻鏡には「万宝を尽くす」との記述がある。藤原氏当時の伽藍は焼失したが、遺構はほぼ完全な状態で保存されている。特別史跡、特別名勝の二重指定を受け「大泉が池」を中心とする浄土庭園が広がっていた。今の特別庭園の脇には平泉あやめが満開に咲いていて綺麗でした。池の美しさは勿論でしたが木々の古木さが長い年月を感じさせてくれました。
その後、再び「るんるん号」で中尊寺、金色堂に向かい中尊寺前で昼食を取りました。
<圧巻の金色堂・・・中尊寺>
奥州藤原氏の初代清衡が前九年の役、後三年の役の戦乱で亡くなった人の霊を敵味方の区別無く慰め、辺境の地とされたみちのくに「仏国土」を建設しようと造営された。1124年に完成した金色堂をはじめ3,000点以上の国宝や重要文化財があるとの事でした。改めて中尊寺や能楽堂を見学させて貰い、何百年も前によく造ったものだと感心いたしました。
傘をさしたり、たたんだりの天気でしたが今更ながら奥州藤原氏の偉業を感じる旅でした。我々も会話が弾み、情報交換の場にもなり、楽しい時間を過ごす事が出来ました。参加者の皆さん本当に有難うございました。
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世話人 田中 勇紀(記) |
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仙台駅ステンドグラス前に集合
毛越寺の大泉が池あやめ園
毛越寺の大泉が池
雨にあやめ鮮やか
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毛越寺も中尊寺(地図を北へ動かす)も探せます |
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