2019年のコロナ禍以降「花座」の興行もしばらく休みとなり、開始後も客席を半分に 減らしての興行となったようです。 ここにきて通常通りの興行となり、ヤマハOB会としての鑑賞は4年ぶりとなりました。 雨の降り続く肌寒い天気の中、合計10名の同好会会員が参加されました。
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花座全景 |
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花座舞台 |
当日プログラム |
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高座は前座の瀧川はち水鯉さんの「寄合酒」という演目で始まりました。
町内の若い衆が、金がないので酒の肴をめいめいで持ち寄り飲むことにしたが、町の乾物屋をだましてかすめ取って大混乱に陥るという話。 |
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続いて岡崎秀明さんは寄席では珍しい笑いのない津軽三味線の演奏でした。
津軽音頭、 津軽おはら節、津軽じょんがら節と津軽三味線の有名な曲を演じ、又ハーモニカを口に咥えて三味線を弾きながら演歌を1曲歌いました。 世にギターとハーモニカの組み合わせは数多あるが三味線とハーモニカの組み合わせは自分しかいないと自慢していました。 |
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仲入り前の最後は秋田県湯沢市出身の滝川鯉舟(二つ目)さんの「天狗裁き」という演目でした。
亭主が夢を見ており、奥さんが起こして夢の中身を聞くが何も見ていないと喧嘩になる。その後隣人、長屋の大家、奉行所のお裁き、そして天狗と話がつながり又最初に戻るというお話に大笑いしました。 |
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そして仲入り後、地元仙台市と多賀城市の出身のストロングスタイルの漫才は地域の話題をテーマに
大変盛り上がりました。
仙台のサンドウィッチマンに次ぐ漫才コンビとして成長していくよう期待しております。
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最後は真打登場、三笑亭夢花さんの人情噺「文七元結」というお話。
初代三遊亭圓朝が創作したネタである。長屋に住む左官の長兵衛がばくちが高じて借金を抱え込んでいる。娘のお久が借金を返すために女郎屋の大店へ身を寄せる
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長兵衛に50両の金を貸し、次の大晦日までに返済なきときは女郎にすると約束する。改心した長兵衛は橋のたもとに差し掛かると文七という若い男が身を投げようとしており理由を聞くと預かった50両を掏られて主人に合わす顔がないとの事。
これを止めて自分の50両を押し付けて去る。 |
その50両をもって主人のところに行くと自分が預かった50両は囲碁に夢中になって碁盤の下に忘れたと伝えられる。 主人が長兵衛にこの50両を返すというが「江戸っ子は一度出したものは受け取れない」と頑張るがしぶしぶ受け取る。その後文七とお久は夫婦になり元結の店を開くという人情噺に
ほろりとされました。 |
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笑いあり、三味線芸あり、人情噺ありで2時間はあっという間に過ぎました。アットホームな「花座」での公演、最後は出演者全員に送られ会場を後にしました。 |
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文、写真 三浦正光 |
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雨の為急遽客席で写真撮影 |
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