◆ 活動レポート
昨年に引き続き芸術鑑賞同好会は寄席鑑賞となりました。
今年は東北では人気NO1の噺家「六華亭遊花」師匠の出演に焦点を合わせ11月下席のこの日を選びました。
「六華亭遊花」師匠は岩手県遠野市の出身で平成30年に文化庁芸術祭優秀賞を受賞されております。テレビ、ラジオでも大活躍、東北弁で古典落語を語る第一人者として名前の由来のとおり東北6県に華をさかせております。 前座の笑福亭羽太郎さんは古典落語の「道灌」という演目で始まりました。歌人としても有名だった太田道灌の「山吹の里」の逸話を元ネタに描いた作品でした
続いて二つ目は桂南馬さんの「半分垢」という演目です。江戸相撲へ修行に行っていた関取が上方に帰ってきた。これを聞いた金さんが関取の顔がみたいとやってくる。 女将さんは金さんをからかってやろうと大きくなって帰ってきて家にも入らないくらいの大きさだという。金さんから聞いた町内の若い衆が訪ねてくるがすべて謙遜して反対のことを言います。そこに関取が出てきてびっくり、おかみさんの話とは大違いで大きく、おかみさんは毎日見ているので大きくは見えないという。半分は垢でございますという落ちでした。
仲入り前の高座は真打六華亭遊花さんの「試し酒」という演目です。これ全て東北弁で語る落語でした。お金を借りるため庄屋に行くが5升の酒を飲んだら貸すという。主人は飲めないといい、奥さんがその5升の酒に挑戦。飲む前に準備するからといって席を外す。 そして挑戦、この飲み方がなんとも見事でした。ついに5升を開け、庄屋は何を準備したのだと聞く。
落ちは「5升も飲んだことがなかったので向かいの酒屋で試しに5升飲んできた」ということでした。
仲入り後は鳴り物と篠笛のRAUMIの演奏でした。チャッパというシンバルのような楽器と篠笛のコラボでした。
そしてとりは真打三笑亭夢花さんの「やかん」でした。何でも知ったかぶりをする隠居のところに八五郎は現れ、いらつかせるため物事の由来を質問し始める。隠居にはこじつけて答えをごまかされてしまう。最後にやかんの由来をたずねるが武士が戦の為にやかんをかぶり”矢がカーン”と当たったのが由来と答える。その後のやかんの蓋や口を無理やりこじつけて説明する。
夢花さんはその後魚の由来について20種類以上の魚の名前を挙げすべてこじつけて説明した。大爆笑のうちに幕は閉じられた。
ヤマハOB会として事前予約していたため噺家さんはその情報でヤマハさんヤマハさんと枕で何度も言われどんな情報でも取り上げる噺家さんはすごいと感じました。
真打2人の話は抱腹絶倒、11時からの2時間はあっという間に終わりました。
公演がすべて終了し最後は噺家さん全員に見送られ「花座」を後にしました。
文・写真 三浦正光 |
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